お知らせ・クリニックブログ
歯周病 NO.2
16.11.29
安心、安全、納得の歯医者ならウエストデンタルへ、渋谷駅徒歩1分の歯科。
今回は歯周病とはどんな原因で起こるといわれているのかを解説をしてみましょう。
歯周病の原因
お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。
これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。
これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。
もしこのプラークを見てみたいと思う方は、丸一日歯を磨かずにいると、歯の表面に綿のようなものがこびりついているのがわかります。これがプラークと言われているもので、これを顕微鏡でみると、大量の細菌の塊であることがわかります。
この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。その中でも歯周病をひき起こす細菌が特異的に存在していることが解明されています。
歯周病とは、この歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。
歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。 これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
また歯石はその下に隠れている細菌の防波堤となるため、お口の中の最近数が減っていかないということがわかっています。そのため歯石を取ることは、歯周病をコントロールするためにはとても重要であるといわれています。ただ、歯石を取ったら歯周病が治るわけではないことを十分知っておいてもらうことが歯周病をコントロールするうえで非常に重要なことになります。
次のことも歯周病を進行させる因子となります。
- 歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
- 不適合な冠や義歯→こういった冠や義歯に食べかすが引っ掛かりそこからプラークがついていきます
- 不規則な食習慣→不規則になればなるほど歯を磨くタイミングがつかめないためお口の中が不潔になりやすいので、歯周病には悪影響となります。
- 喫煙→タバコを吸っていると歯肉の腫れや出血が見た目上抑えられ、患者さん自身が歯周病に気づきにくくもなります。
実際に治療を始めても歯肉の治りは悪く(もちろん何もしないでいるよりは改善しますけれど)、手術を行ったとしても効果の現われ方が非喫煙者よりも低いのです。
しかも、治療後経過を追っていくと、喫煙者の歯肉は再び悪くなっていく傾向にあります。どうしてこういう事が起こるのでしょうか?
タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は組織への酸素供給を妨げますし、「ニコチン」は一種の神経毒で、血管を縮ませるので、体が酸欠・栄養不足状態になります。
ニコチンは体を守る免疫の機能も狂わせますので、病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなります。更に傷を治そうと組織を作ってくれる細胞(線維芽細胞といいます)の働きまで抑えてしまうので、手術後も治りにくくなります。
また、「ヤニ」という形で歯の表面に残っているので、歯がざらざらしてバイ菌が張り付きやすくなるのはもちろん、いつまでもお口の中や歯肉にニコチンが染み出しつづけることになるのです。
- ストレス→ストレスがかかると、唾液の分泌が減少します。歯周病や虫歯と唾液の分泌量は非常に相関関係があり、唾液が少ない状態が続くと歯周病や虫歯が悪化することが知られています。唾液には、消化酵素を含む唾液とお口の中を洗ってくれる唾液の二つが存在しており、食べ物を噛んで出てくる唾液は消化酵素を含んだだえきなので、お口の中を洗い流す作用は弱いといわれています。ではお口の中を洗い流してくれる唾液はどんな時にでるかというと、うたたねをしているときに出るよだれがでたるすると思うのですが、このよだれがまさにお口の中を洗い流してくれる唾液になります。つまりリラックスしてるときに出てくる唾液が重要なカギを握ると言われています。
- 全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
- 薬の長期服用