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お知らせ・クリニックブログ

妊娠と歯

16.11.16


安心、安全、納得の歯医者ならウエストデンタルへ、渋谷駅徒歩1分の歯科。

当院の患者さんたちの中で妊婦さんが時々いらっしゃいます。そんな方々にいつもお話ししていることをちょっと書いてみました。

妊娠期のお口の状態

妊娠中はホルモン分泌の変化により、口の中の唾液が酸性に傾き、むし歯や歯肉の炎症になりやすい状態にあります。歯周病は低体重児出産や早産の原因となることがあるので、定期的に歯の健診を受けるのが理想です。妊娠安定期には受診しましょう。

妊娠中は、お子さんを生むために恥骨の靭帯を伸ばすもしくは柔らかくするホルモンが出てきます。このホルモンによって恥骨の靭帯が伸びることによってお子さんが産道を通って頭が出てくることになります。

歯は歯周靭帯というもので骨にくっついているため、このホルモンによって靭帯が柔らかくなってしまいます。これによって通常より、葉が動きやすかったりものが詰まりやすい環境ができてしまうといわれています。これが、歯肉に炎症を起こしやすかったり、お口の中が酸性に傾く理由とされています。

歯ブラシを口に入れるだけで気持ちが悪くなることが多く、歯みがきがおろそかになり、口の中に食べかすが残りやすくなります。

妊娠期のお口のトラブル

妊娠性エプーリス

歯ぐきに、できもの(良性)ができることがあります。ほとんどの場合は出産後に自然に消えます。治らない時は歯科を受診して下さい。
*エプーリス/身体の一部の組織が増殖したもの

これは、上記に示したように歯肉に炎症を起こすことによって発生するといわれており、ブラッシングをすることにより予防することができます。

ただ、妊娠初期には食べつわりというものもあり(食べていないと気持ち悪くなる)そういった場合は時間を決めてみがくようにすることで予防は可能になります。

口内炎や口角びらん

ビタミンやミネラルなどの不足により,口内炎や口唇の端にただれができやすくなります。予防のためにも、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。

妊娠期のセルフケア

つわりなどで歯みがきができない時は、ぶくぶくうがいをしてお口を清潔に。だらだらと甘いものを食べることは控え、食べたら口をゆすいで、食べカスが口に残らないように気をつけましょう。
気分のよい時間帯に、ていねいに歯みがきしましょう。

妊娠期のプロフェッショナルケア

【歯科健診】つわりがおさまり、4〜6か月頃の安定期になったら歯科健診を受けましょう。

【歯科治療】つわり・流産・早産のリスクを考えて、安定期に受けるのが望ましいでしょう。

【受診時】母子健康手帳を出して、産婦人科医から注意を受けていることは、どんなことでも歯科医師に伝えましょう。

お口の中に炎症が起こっている状態を放置すると、この時期ですと早産の原因になるといわれています。これは、炎症によって体からでてくるホルモンのなかにプロスタグランディン(PG)というものがあります。

このホルモンの作用はいろいろなものがあるのですが、その一つに子宮筋の収縮があります。これにより起こっているのではないかともいわれています。

つまり、お口の炎症をほっておくといろいろな影響がでる可能性を秘めます。ぜひ安定期に入ったら、歯医者さんでクリーニングをしてもらい、炎症を防いでもらいましょう。^^