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まったく同じタイトルで記事が出ていたので、ちょっと言葉を添えて出しておきますね。
◆第1位 歯磨きで出血しにくくなる
歯石があるために炎症を起こしている歯ぐきは、ブラッシングなどの弱い刺激でも出血と痛みが起こります。歯石を取る時に出血しやすいと感じるのもこのためです。歯石除去には超音波スケーラーなどを利用しますが、この器具が歯ぐきを傷つけるということではありません。
歯石が取れて炎症が無くなると、それまで出血しやすかった歯ぐきもブラッシング程度の刺激では出血しなくなります。
さらに定期的に歯石を取っている場合には、炎症のあまりない状態で歯石除去を行えるため、歯石を取る際の痛みや出血を最小限で押さえることが可能となるのでオススメです。
これは、なぜ炎症が消退するかというと、歯石は歯茎の中に住んでいる歯周病菌が消毒薬などに去られてないために防波堤の様な役割をしています。そのため、歯石を取ると防波堤がなくなり歯磨きの効果が歯茎の中で隠れている歯周病菌に働くため炎症が減っていくことになります。結果出血が減るということになります。
◆第2位 口臭が減少する
歯ぐきが炎症を起こしていると、多かれ少なかれ口臭が発生します。炎症の原因は、プラークや食べカスなどの腐敗物、歯石表面の細菌の働きによる歯周ポケット内部からの出血や膿などです。そこから硫化水素やアンモニア、アセトンなどの強い臭いが発生します。
歯石を取るときには、歯の周囲のプラークや歯と歯の間に残っている食べカスなどもきれいに取り除かれます。さらに炎症が無くなれば、歯周病の嫌な口臭も押さえることができます。もちろん歯石を取ったあとにしっかりとしたブラッシングを継続しなければ、再び口臭が発生するのはいうまでもありません。
これも、歯周病菌が上で述べたように減少することによっておこるわけです。やはり歯周病というのはこの歯周病菌がすべての根源になるためその菌をいかにコントロールするかということが大事なポイントになります。
さらに、ではリステリンなどの洗口薬を使えばいいと思っている方も多いとは思いますが、実は歯茎の中で集団として生活している歯周病菌はバリアの様なものができてしまいこのバリアを壊すことができないためあまり効果がないということも知っておいてほしい事象です。それを唯一破壊できるのが歯ブラシや歯石とりをすることで壊すことができます。ただ、いくつかの薬剤はこのバリアを壊せるものがあります。これは市販されておらず歯医者さんでの販売歯科認められていません。
◆第3位 前歯の裏がザラザラする
最も歯石が付着しやすいのは舌の前歯の裏側ですが、毎日少しずつ大きくなるため、舌が慣れて歯石の大きさや量を感じることは困難です。歯石が大きくなると歯と歯の間に隙間が歯石で埋められた状態になります。
歯と歯の間の歯石を取ると、それまでスムーズに感じられていた歯の裏側に、歯と歯の凸凹が現れるため、舌がザラザラした感触を感じることがあります。そのほかにも歯が削られて小さくなったような感じや、舌先が荒れるような感じになることもありますが、歯としてはそれが健康な形態なのです。舌が感じる違和感は約1週間ほどで慣れることがほとんどです。
ざらざらした感じというのはちょっと表現が違うとは思いますが、歯石によって埋まっていたところがあらわになるため本来の歯の凹凸がわかるようになってでこぼこした感じというのが正確な表現かなと思います。実際に歯石を取ったばかりのときは、まさにざらざらした感じがするのですが、本来きちんとした治療をするところではそのあと研磨をしむしろつるつるした歯にしていきます。この状態にしないとベロで触ってもざらざらしているのであれば汚れなどがとてもつきやすい状況になっているわけですぐに歯石がついてしまうという結果が起こります。
◆第4位 歯がしみる
歯がしみる原因は、白いエナメル質部分ではなく、少し黄色い象牙質部分の露出などによるものです。
歯の表面に付着した歯石は、エナメル質と象牙質の両方に付着します。このため本来は象牙質が露出しているにも関わらず、歯石がまるで象牙質の表面を保護しているような状態になっていることがあります。
歯石除去で表面の歯石が取り除かれると、象牙質が露出した状態になり、一時的にしみるようになることがあります。多くの場合は、しばらくすると落ち着いてきます。たとえ一時的に歯がしみても、歯石を除去することで歯ぐきが健康に戻るため、長い目で見れば、たくさんのメリットがあります。
これはよくあることですが、今まで歯石でカバーされていたところの下では、歯周病菌が歯に酸をかけているところです。そこを防波堤である歯石を取り除いてしまえば、酸でボロボロになった歯のところに冷たいものが入ってきて刺激をするためしみてしまいます。ただ、唾液という素晴らしい治療薬がボロボロになった歯を再石灰化してくれるため徐々にしみなくなっていくのです。決して悪い状態にしているのではないため、起こることを認識していただくことが何より大事なことになります。
◆第5位 歯がぐらつく
重度の歯周病になると大量の歯石が付着して、一つの石の塊のようになっていることがあります。本来であれば骨が溶けてしまい、歯が自立するのも難しい場合でも、石のような歯石が歯どうしを連結する役割となっているのです。このような場合は意外な感じがしますが、歯石を取ると歯がぐらつくことになります。
ぐらついて抜歯になる結果となっても、これは歯石を取る前に抜歯になるほどの歯周病が進行していたためで、歯石除去が原因で歯周病が悪化したということではありません。
歯石はきれいに取るのが正解なのです。その後、必要に応じて抜歯、ぐらつく歯と歯を樹脂で固定、金属で複数の歯を同時にかぶせて固定する治療が行われます。
これは、かなり重度の歯周病の肩にしか起こることではないため一般的な話ではないと思いますが、確かにこういったことは起こりえます。ただ、歯石を取ったら、すべての人に起こることではないのでさほど心配する必要のない症状と言えましょう。また、レントゲンを撮ったうえでほとんどの場合歯石とりをするため、もしも歯石を取ったらぐらつくような歯があれば予測できるため事前に説明される可能性が高いです。
以上のようなことが起こり得ることを認識しておくこともとてもだいじだと思いっす。