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親知らずが痛くなることありませんか?親知らずが痛くなってもそのままにしておけば痛みが引いたから大丈夫だろうと思っていると大きなしっぺ返しをもらうことがあります。
では、どうしてほっておけば痛みがきえたのでしょうか?人間には、傷を負ったり病気になると、自己免疫力というものが働き自動的に治す働きがあります。親知らずが炎症を起こして痛くなってもこの自己免疫力が働いて痛みを抑えてくれるのです。普段痛くならないのは、まさにこの力が親知らずの周辺にある炎症を抑え込んでくれているために痛くならないわけです。ところが風邪をひいたり無茶をして体力を奪われるようなことをすると、この自己免疫力がそちらを回復するために使われて親知らずの炎症を抑えきれなくなるために痛みが出てくるというメカニズムがあります。つまり、ほっといて痛みが消えても親知らず周辺にある炎症が完全になくなったから痛みが消えているわけではないというところがポイントです。
炎症は、炭火のように火(痛み)が出ていなくても中で確実に潜行していくものなのです。どんどん悪化していくわけですから症状が少しずつ悪化していくのはこのためです。痛みが強くなったり腫れ方が大きくなったりというのもこのせいです。
ではなぜ親知らずの周辺に炎症がおこるのでしょうか?
これは、一番奥の歯なので歯ブラシを入れてもきちんと磨き切るのが難しいため食べかすが残ってしまい歯周病的な形で炎症が起こる。もしくは、下の歯に多いのですが、一部しか歯が出ていなくてほとんどが歯茎の中に埋まっているため詰まった食べかすを歯ブラシで取り出すことできず歯茎の中で食べ物が腐ってしまい炎症を起こしている。といったことが原因となります。
最も良い対処法は、親知らずを塗ていしまうことが最も正しい対処法になりますが、実は親知らずはどこの歯医者さんでも抜くことができません。親知らずを抜くには特殊が技術が必要で口腔外科の専門医(日本口腔外科学会の認定医以上の資格を持っている先生)をもった先生のところで抜いてもらうことが推奨されます。
この辺のことを書いてある記事があったので、掲載しておきます。
奥歯の親知らずが腫れたが、少しの間我慢していたら、自然に治ってしまった。こんな経験をしたことはありませんか? 親知らずは腫れても自然に治るから心配ないなんて思っていると、大変なことになってしまうかもしれませんよ。親知らずの腫れをそのまま我慢し続けると、どこまで悪くなる可能性があるのか解説します。
◆一般的な親知らずの症状
一般的に親知らずの炎症が奥歯に限定している場合には、次のような症状が現れます。
■奥歯の歯肉がうずく
初めは、親知らずの周囲の歯肉が炎症を起こして、うずくような感じがします。
■腫れや痛みが強くなる
はっきりと親知らずが痛いと感じるのがこの時期で、実際に親知らずの周りの歯肉が腫れたり、膿が出たりします。
■口が開きにくくなる
さらに炎症が進行すると痛みや腫れとともに、口を開きにくくなってしまいます。治療を行なっても症状が落ち着くまでに時間(1週間~3週間程度)がかかることがあります。
これらは歯医者さんで治療が行なわれる一般的なケースです。腫れた親知らずの周辺を十分に洗浄したり、薬を飲んだりしながら、症状が落ち着くのを待って、再び症状を繰り返す前に、親知らずを抜きます。するとそれ以降、親知らずの症状には悩まされなくなります。
◆親知らずが原因で起こる最悪のシナリオとは?
親知らずが原因の感染が、体の中のいたるところにある「隙(げき)」と呼ばれる筋肉と筋肉の間にある密度の薄い組織を通じて拡がっていきます。最悪のシナリオは次のようなケースが考えられます。
■1. 下の親知らず周辺が腫れる
下の親知らずが腫れて痛くなるが、それまでも時間が経てば自然に治ってしまうことを繰り返していたため、今回も放置したとします。するとだんだんと口があけられないほど、炎症がひどくなります。
■2. 感染があごの下に拡がる
顎の下の部分が明らかに膨らみ、発熱や全身の倦怠感などがひどくなります。歯医者さんで治療を行なったり、処方された薬を飲んでも、症状がさらに進行してしまう場合、歯医者さんから「口腔外科」がある病院に紹介され、入院することもあります。
■3. 感染が喉周辺にまで拡がる
顎の下に拡がった感染がさらに喉の脇の隙を伝わり奥まで進行します。次に首から胸に炎症が波及して、じわじわと胸の周辺に拡がっていきます。感染がここまで拡がると一刻を争う事態となります。
■4. 感染が心臓周辺にまで拡がる
胸にまで感染すると、一気に心臓周辺にまで拡がるため、死亡することもあります。首から下に感染が拡がってしまった場合の死亡率はなんと20%以上とも言われています。
しかし、このような事態になることは非常にまれです。親知らずは、痛んだり腫れたりすることを繰り返すことが多いですので、誤った自己診断で大きなトラブルにならないように、痛みや、腫れなどの症状が出たときには、早いうちに病院で診てもらってください。