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なぜ歯の神経を抜くの?
17.06.26
ウエストデンタルは安心、安全、納得の歯科。渋谷駅徒歩1分の歯医者さんへ!
歯が痛くて仕方がない。といった時に歯医者さんに行くとかなりの確率で歯の神経がおかしくなってしまったので神経を抜きましょうといわれることが多いと思います。
ではなぜ歯の神経を抜くのでしょう。
神経を抜くか抜かないかの判断材料は、虫歯菌や細菌が歯の神経にまで到達しているか否かという、ほぼ1点に尽きます。菌が歯の神経に到達しさらにそこで感染をすると痛みが発生します。感染をするとは炎症を起こすこと。炎症を起こした部位て歯に限らず赤くはれていることがありますよね。この赤くはれた状態が歯の中で起こってしまうのです。そうすると歯の中になる神経を圧迫して痛みが強く出てきます。では主な症状を列挙してみましょう。
- ズキズキと耐え難い痛みが続く
- 冷たいもの温かいものがしみる
- 噛んだ時に強い痛みがある
- 痛み止めが効かない
- リンパ腺や頬まで腫れる
この中で、最初の3つが中の神経が生きているもので神経を抜くという表現が正しいものです。最後のリンパ腺が腫れるのは中に神経がすべて死んでしまい炎症が歯の外にでてしまったことでリンパ腺などが腫れた状態です。
さて、神経を抜くことによっておこるメリットとデメリットについてもお話ししましょう。
まずメリットです
痛みが完全に消失する。とにかく歯医者さんは患者さんの訴えられる痛みとの戦い。それを歯の神経を抜くことで完全に解消できます。これは最大のメリットになります。
では、デメリットはなんでしょう。
実は神経を抜いたはは、約25%くらいの確率で根っこの先に膿の袋を作ることが知られています。原因は諸説ありますがここでは割愛します。ただ、確定的な原因はわかっいません。この膿の袋を作ると再び歯が痛くなります。それともう一つ大事なことですが歯がもろくなるのです。
僕はこれをよく植物の葉っぱにたとえて説明します。生きている木についている葉っぱは少しくらい折り曲げるような力をかけても弾力がありなんの問題もないですよね。ところが一度葉っぱを摘んで栄養が来ない状態で放置すると、葉は枯れちょっと触っただけでも形が崩れてこわれていきますよね。実は神経を抜いた歯も同じことが起こります。神経を抜くとそれに伴って歯に栄養を送っている血管も取り除くことになります。それにより歯に栄養がいかない状況になり枯葉と同じ状況になるのです。これにより歯が欠けたり割れたりします。変な割れ方をすると抜く必要が出てくることもしばしばみられるようになるのです。これを防ぐためには鎧をかぶせるように冠をかぶせてあげることが昔からされているのです。
この栄養が来なくなった歯を見分けるのは我々歯医者は色で明確に区別することができます。
芸人さんでハリセンボンのはるかさんが前歯が黒かったのを覚えていらっしゃる方もいるかと思いますが、まさにああなるのです。枯葉も緑色ではなく茶色に変化しますよね。まさに同じです。
歯医者さんがなるべく神経を抜かずにどう治療するかが今後の命題になることでしょう。
当院でもドックベストセメントなどの新しい治療法を取り入れ劇的に神経を抜く患者さんが減っています。いろいろ参考にしてみてください。