LINE@友達に追加

お知らせ・クリニックブログ

歯周病 NO.4

16.12.05


安心、安全、納得の歯医者ならウエストデンタルへ、渋谷駅徒歩1分の歯科。

歯周病の基本的な治療法についてですが、基本は日々行われる歯磨きが基本となります。ただ、歯周病になってしまった根本的原因をただすにしても、現在の状況をより良い状態にして歯磨きで維持するというのが治療の本筋になるため、いろいろな治療法があります。

また、ここで示しているのは、日本臨床歯周病学会のHPに乗っているものをそのまま出していますが、これ以外の治療法もあることを知っておいてください。

例えば、マウスピースに歯周病に効く薬を塗って夜間にはめておくことによって歯磨きが苦手な人にも歯周病になりにくい環境を作っていく方法などは最近取りざたされている方法になります。また、民間療法的な治療法もあり、まだまだありとあらゆることがされているため一つの治療でハイすっきりという形にならないというのが治療法の難しさになります。とりあえず、基本的な治療法はいかにしめされていることになります。

一度読んで置いてください。

歯周病の治療方法

概要

歯周病は、おもに歯肉が歯に接する付近に存在する歯垢中の細菌が原因で進行します。

歯肉と歯の間にできたポケットといわれるスペースが歯周病が進行するにつれ深くなり、細菌の増殖する空間が増え、歯肉を腫らし骨を溶かし、やがて歯は抜けてしまいます。

歯周病の進行

歯周病はその進行の程度により、いくつかの治療が適応されます。

1)基本治療

歯周病の進行の程度にかかわらず、初めに行われるべき治療が歯周基本治療です。原因である歯垢の除去および歯石の除去、歯の根の面の滑択化、ぐらぐらする歯の咬み合わせの調整などです。

歯垢の除去をプラークコントロールといい、そのほとんどはご自宅でのセルフチェックとなります。 場合によっては、歯科医院で器械的に行うこともあります。

スケーリングは歯の表面や根の表面の歯垢歯石を器械で取除く事です。ルートプレーニングは歯の表面がざらざらしたり、歯石で満たされていたり、毒素や微生物で汚染された表層を除去する方法で、多くの場合スケーリングと同時に行われます。

また、歯周病の進行に伴い歯は動いてきますが、動いている歯で噛むとさらに負担が増すため、その負担を軽くするために歯を削るなどして咬み合わせの調整を行います。それでもぐらぐらして噛みづらい場合は歯科用の接着剤で隣の歯と接着し、ぐらぐらを抑えていきます。

ただし、この接着する方法は隣の歯に負担をかける方法にはなります。

これら基本治療により歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(2~3mm)維持されればメインテナンス(定期検診)に移行します。

保険診療では、最初に歯医者さんを訪れた時に基本検査としてこのポケット測定をします。メインテナンスの際もこのポケット測定のデーターが患者さんのお口の中の状況や変化をひじょうによく反映するかたちになりますので、しっかり測定をしてもらいできれば、主治医と呼べる先生を決めておくのも歯周病には大切なことになります。

基本治療

2)外科治療

基本治療で一部ポケットの深さが改善されず、ポケット内で細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や、歯周病の進行が進んでしまった状態に対して外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。

また、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術(再生療法)を行う場合もあります。手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。

この特殊な材料にもいろいろなものがあります。よく治療される歯科医院でどのような材料を使うのかを確認することをお勧めします。

ポケットが改善されれば、メインテナンスに移行します。

歯周治療のなかでポケットをなくすという方法は昔からとられてきた歯周病をコントロールするうえで非常に重要なポイントになります。ただし、手術的な方法で一気にポケットを小さくすると、歯がかなりしみてしまうというデメリットがでてきます。実はしっかり磨けている人でも大きなポケットを一気によくしてしまうと、このしみるということが出てきます。最悪の場合は、歯の神経を取るという結果になることがあります。

外科的な方法がすべてを解決するわけではないことを知っておいてください。

   外科治療

ブラッシング

ブラシの毛先があたっていなければ、プラークはとれません。

自分では磨いているつもりなのに磨けていない人のほとんどが、磨きたい所に毛先をあてられない人なのです。

ブラッシング

磨き方のPoint

  1. 毛先を磨くPointに確実にあてましょう。

    最初は、鏡を見ながら毛先がとどいていることを確認するのも良いでしょう。

  2. 動かし方は?

    小さく横にでも、縦にかき出す様にしても、円を描く様にしても、良いと思います。要は、歯と歯肉を傷つけることなくプラークを落とすことができれば良いのですから。

  3. 軽く磨く様にしましょう。

    力を入れて磨くと歯ブラシの毛先が開いてしまいプラーク(歯垢)が落とせません。さらには、歯や歯肉を痛めてしまいます。力の目安は、毛束がまっすぐなまま歯面に当たる程度で良いのです。

  4. 細かく動かしましょう。

    毛先を使って磨く方法がプラークの除去には効果的です。ついつい大きく動かしがちですが、歯には凸凹があるため小刻みに動かさないと、引っ込んだ所には毛先がとどきません。特に、裏側や歯と歯の間を磨く時は、大きく動かすとせっかく入った毛先がでてしまいますので注意して下さい。

  5. 1ヶ所につき10回~20回ぐらい磨きましょう。

    プラークは粘着性が高いため、2回~2回歯ブラシを動かした程度では落としきれません。1日に最低1度は、時間(5分以上)をかけてゆっくりと隅々の歯垢を取り除いて下さい。
    可能であれば、毎食後磨くことが理想です。
    とくに、寝る前に丁寧にゆっくりと磨くことが効果的です。