お知らせ・クリニックブログ
親知らずについて
16.11.18
安心、安全、納得の歯医者ならウエストデンタルへ、渋谷駅徒歩1分の歯科。
当院院長が口腔外科の専門医ということもあり、他院から紹介で親知らずを抜く方が多数こられます。さて、親知らずて抜くべきなのか抜かなくてもいいのか?
親知らずを抜くとあとがとても大変。痛くて腫れて本当に大変だったと言う話をよくきくのではないでしょうか?
親知らずの萌出してくる時期ですが18歳以降になります。親知らずの萌出は本来ならば上を向いて生えてくるのが普通なのですが、歯が萌出するスペースがある場合は他の歯と同じように生えてきます。しかし、最近の食事を見ていただいてもわかるように柔らかいものを食べる傾向になり昔より顎の発育が悪くなっています。そのため萌出するスペースが少なく斜めに萌出したり水平方向に萌出するため歯茎の中にうまった状態になってしまいます。
まず、埋まってしまってお口の中に歯が出てきていないときは(専門的には完全埋伏歯と言います)よほどの理由がないかぎり抜く必要性は少ないです。
歯がお口の中に出てきているからこそ、口腔内の常在菌によって親知らずの周辺に炎症が起こり痛くなったり、虫歯になったりするわけですからそういった機会がない状況です。これは抜くこと自体がとても大変ですし、特に問題を起こさないのであればあえてリスクを冒して抜く必要はありません。
ではこのケースで問題をおこすとしたら何が問題になるかというと、歯並びを悪くする要因に親知らずが考えられる場合。あとは、顎の骨に親知らずを含む膿の袋ができていたり腫瘍ができている場合は抜歯をする必要が出てきます。
次に、親知らずはほとんど埋まっているのですが、一部お口の中に出ている場合です。
これは上記に記したように口腔内の常在菌による感染を起こし親しらずやその周辺の歯に炎症をおこしたり虫歯になる危険性がありますから、基本的には抜いたほうがいいでしょう。
ただしこの場合も例外があります。例えば、すでに親知らずの手前の歯にかなりのダメージがある場合。例えば、神経を抜いていたり、歯周病でグラグラするような歯の場合は、むしろこちらの歯を抜いて親知らずを使うことを考えたほうがいい場合もあるためすべて抜くほうが良いわけではないことを知っておく必要があります。
最後に、完全に親知らずが出ており上のはとも神合わさっている場合。この場合が判断が一番難しいケースとなります。噛んでいるんだから使えてるわけで抜く必要はないでしょ。。。と言われれば確かにそうなのですが、こういった場合親知らずをきちんと磨くことができていればという条件付きで抜く必要がないとなります。やはり磨けていないのであれば、これは周りの歯を守るためにも抜いて居おいたほうが賢明なことが多いのも確かです。
このように状況によって抜いたほうがいい場合と抜かないでつかったほうが良い場合に分かれます。
是非専門医のいる歯医者さんでしっかりした信田を受けることをお勧めします。
安易に抜けないからという理由で抜く必要がないという診断を受けないための重要なポイントになることも知っておいていください。