お知らせ・クリニックブログ
歯ブラシて?
14.12.04
渋谷駅、徒歩1分の歯科!歯医者さんをお探しならウエストデンタルクリニックへ!
歯磨きの仕方をよく聞かれます。僕なりの注釈をつけながら以下に記します。
まずよく診療中にもお話していると思いますが、なぜ歯磨きをしなければいけないか?
ここがポイントです。食べたものがお口の中にあれば、それを食べて生息しているお口の中の虫歯菌が大喜びして大繁殖していきます。
そうならないようにするために、食べたものをお口の中に残さないようにする。これが歯ブラシをする目的です
まずは、食べたら磨くというのが基本です。それができていないのに歯ブラシのやり方ばかり気にしても仕方ありません。
歯周病や虫歯は生活習慣病と言われています。食べたら磨くという習慣をしっかりつけましょう。
正しい歯の磨き方
むし歯を防ぐには、歯磨きで歯垢(プラーク)をしっかりと取り除くことが大切です。
歯磨き方法の基本と工夫
歯磨きの工夫
「歯磨きの基本」を守りながら、ハブラシが届きにくい歯も、工夫して丁寧に歯磨きしましょう。
- でこぼこ歯並び
前歯のでこぼこしている歯は1本1本にハブラシを縦にあてて毛先を上下に細かく動かしましょう。
この際、裏側のところを磨く時もこの方法はとても有効です。でも、この磨き方をするときは、必ず歯と歯茎の境のところに歯ブラシが触れていることを確認しながら、磨きましょう。^^
- 背の低い歯
奥歯の背の低い歯に対しては、ハブラシを斜め横から入れて、細かく動かしましょう。
- 歯と歯ぐき(歯肉)の境目
歯ぐき(歯肉)に対しては45度の角度に毛先をあててハブラシを5mm幅程度で動かしましょう。
この磨き方の場合も、歯茎に歯ブラシがあたっていることを確認してください。
正しい歯磨きのポイント
歯垢(プラーク)をしっかりと取り除くことが必要
歯垢(プラーク)は生きた細菌のかたまりで、むし歯・歯周病などの原因となります。乳白色で歯と同じような色をしており、舌で触るとザラザラした感触があれば、それは歯垢(プラーク)です。
歯垢(プラーク)は、水に溶けにくく粘着性があるため歯の表面に付着し、うがいでは取り除くことができません。
歯磨きの目的は、この歯垢(プラーク)を取り除いてむし歯や歯周病などにならないようにすることです。
歯垢(プラーク)のつきやすいところ
「歯と歯の間」、「歯と歯ぐき(歯肉)の境目」「かみ合わせの面」などは、歯垢(プラーク)がつきやすいところです。ハブラシの毛先を届かせるように意識して歯磨きしましょう。また、歯垢(プラーク)が残らない様に、歯磨きで気を付ける歯や順番を決めておく事もポイントです。
歯垢(プラーク)が残りやすい場所をチェック
- 歯垢が残りやすい場所をチェックして、歯垢を取り除くようにしましょう。
- 歯と歯の間
- 奥歯のかみ合わせ
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯並びがでこぼこしている所
- 生えている途中の歯
- などは、より丁寧に歯磨きしましょう。
「食べたら歯磨き」の習慣を!
飲食後は細菌が糖分を使って酸を作り出すため、歯の表面は酸性状態となり、カルシウムやリンなどのミネラルが溶け出してしまいます。
元の中性状態に戻るには40分ほどかかりますが、その間はミネラルが溶けやすい状態が続きます。
そのため、1日3回「食べたら歯磨き」の習慣をつけ、細菌と歯垢(プラーク)を取り除くことが大切です。
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歯磨きのアイテム選びも重要
ハブラシは毛先が開くと、歯にきちんと当たりにくくなり、効果的に歯垢(プラーク)を落とせません。
ハブラシは1か月に1本を目安に交換しましょう!
また、人によって歯の形や歯並びは違いますので、自分の歯の状態に合わせて、適切な硬さ、形のハブラシを使いましょう。
ハブラシ植毛部の開き具合と歯垢除去率
※(公財)ライオン歯科衛生研究所調べ
※日本小児歯科学会 1985
フッ素配合ハミガキ剤で、再石灰化を促進
ハミガキ剤は歯の再石灰化を促す「フッ素」を配合したものがおすすめです。
フッ素配合ハミガキ剤は、歯垢(プラーク)の除去だけでなく、再石灰化により、酸で溶けた成分を歯に戻して修復してくれます。
デンタルフロスや歯間ブラシも使って、しっかり落としましょう。
ハブラシでのブラッシングの後に、デンタルフロスを使うと、歯垢(プラーク)の除去率が約30%アップします。
デンタルフロスで、歯と歯の間の歯垢(プラーク)もしっかりかき出しましょう。
歯間部の歯垢除去率
※出典:山本他日本歯周病誌1975
デンタルリンスやしっかりとした歯磨きで「寝る前」を特に丁寧に!
寝ている間は唾液の分泌が少なくなり、口の中の自浄作用が低下するため、細菌が繁殖しやすい状態になります。
寝る前は、特に丁寧に歯磨きしましょう。
細菌の増殖を防ぐためには、デンタルリンスで殺菌することも有効です。
唾液中の細菌数推移イメージ